「ひび」

気持ちの隠し場所

吸って吐く煙みたいだ
いつだって言葉は白く煙って
宛先を隠した
それは確かに臆病だ

潜って見上げる空みたいだ
いつだって色は入り混じって
本当は話した
それも確かに卑怯か

溢れる様子を 眺めていた

容易く伝えられるだろうか
僕じゃない誰かだとしたら
あなたじゃない誰かだとしたら
そんな想像じゃ追いつかないほど ねぇ

きっと愚問だ 分かりきった事を
問いかけて首を傾げる バカみたいだ

容易く伝えられるだろうか
目を見ずに言葉だとしたら
言葉じゃなく触れられたとしたら
そんな想像じゃ追いつかないほど

絶え間ない感情が
いつか終わるときが来ても
そこから始まる物語にあなたがいてくれれば
呆れる程 呆れる程