「ひび」

気持ちの隠し場所

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

吸って吐く煙みたいだ いつだって言葉は白く煙って 宛先を隠した それは確かに臆病だ潜って見上げる空みたいだ いつだって色は入り混じって 本当は話した それも確かに卑怯か溢れる様子を 眺めていた容易く伝えられるだろうか 僕じゃない誰かだとしたら あな…

さよならとはじめまして

手のひらで温めた 最後にそっと頬を寄せて 確かめるように 声に出し繰り返したの見えないままで良かった? 知らないままで良かった? 分からないや 笑ってしまうくらいに心は透明じゃないの 濁ったり腐ったりを何度も何度も でも、言葉は嘘じゃないの 本当の…

誰もいない部屋でふわふわと宙に浮かぶ愛でも恋でも、なんでもいいのあなたで良かったんじゃないのよあなたが、いいの。

車窓からは切り取れない風景 何処かにあなたの街があって 僕の街もある想像から抜け出せない光景 いつかに飛ばした紙飛行機 どこまで行ったのかな洗いざらしたTシャツと 柔らかくなったジーンズで 歩く夏の終わりまで そこで拾えたら全て夢だったなら 良かっ…

吐いた言葉は 消えないからね 声に出すこと 迷っていたのよ鉛筆で書いた 真っ黒なノート これは多分 ずっと内緒よ雲の速さとか 夜の深さとか どれだけ日々が忙しなくとも穏やかに暮れる毎日は どこかにあなたが見え隠れしているから やっと自分のものと 気付…

くすんだ白が好きな色だって そう答えたら嫌な顔されたっけ 天井には映らない僕の顔が 今笑ってる、不思議だ蓄えた幸福なんてすぐ食べ尽くして でもお腹は空かなかったのに 喧騒には隠せないこの心が 今笑ってる、不思議だううん、不思議なんかじゃないって…

れたー

許せなかった事もいつか 飲み込めるようになってしまうからね この気持ちが冷めた後に 花が咲くことを祈るのよ隠したかった事もいつか 話してしまうようになってしまうけどね あの過去があったから今があると 思いたくはないのよ生まれる前から知らなくてよ…

ひび

甘いようで塩っぱいものって何だろう なぞなぞの答えは?忘れたってあっけらかんと笑うとなりで あくびを1つ、2つ 日付が変わるね僕らはまるで 似ていないのに 1人より2人を選んだのは似ているところが きっと2人にとって なによりの幸せだったの何でもない…

まどろみ

何度も確かめるように紡いで、紡いでそれでも足りないから綴って、綴って夢の中で伝えたことをなぞって、なぞって消しては書いて、消しては書いて消しては、書いて

時計の針の音寝静まった部屋変えたてのシーツと枕夢の続きとその先見たこともない海沿いの景色喧騒と夏祭り作られた星と生まれたての星夏が終わったら、夏の話をしたい秋が始まったら、今までの話をしたい今までと、少し先

ペトリコール

雨音で目が覚めた 昼下がりの微睡み 傘を預けるように 心ごと寄り添えたなら雨が降る前の香りは なんていったっけなぁ 自慢しようと思った くだらないことをね何でも無い事が 特別であるように 僕もあなたもきっと 代わりなんていなくて 僕にとって特別なこ…

call

少し長い夢を見たの 夏の終わり、作られた星座を 見上げて少し欠伸をして 目を擦った終わらない時間はないの 夢も覚めて、何にもない日々を 歩き疲れて少し背伸びをして 今日になったたくさんの未来を選んできたのよ これはね、譲れないの 本当に「結果論で…

考えてみれば 不思議な話ね 知っていることなんて ほんの少しよ考えなくても 分かることが 体の隅で笑って くすぐって思い描くことはいつも 奇跡よりも奇跡みたいな 暑いのは夏のせいよこの先もずっとずっと そう想うの 明日になれば 終わってしまうかも?う…

summer

ビー玉が蓄えた夏を 部屋中に散りばめて 輝く四畳半の 秘密基地、覚えてる裏口から5回だけノック 2人だけの合図 青と黒のキャップ 色違い、宝物止まった時計の針は いつも15時をさして いつだっておやつの時間って 御伽の屁理屈みたいな終わらない日々なんて…

愛や恋を蓄えてね、少し重い布団に潜って夜、思い浮かべる光景は海沿いを走る列車だったり、夏に溶かされていくアイスバーだったり。どんなくだらないことだって、そこにあなたがいてくれたらそれはもう世界一の何かになってしまうから。今この瞬間は一人で…

おはよう

空を眺めていた 青がどこまでも あなたのところまで 続いているのでしょうか夢に微睡んでは 首を傾けて イヤホンから漏れる その声が何よりも言葉が薬になって 痛みは和らいで こんなことばかりだ 何か返せるかな今日は幸せな日だった そう思えるのは ここか…