「ひび」

気持ちの隠し場所

愛や恋を蓄えてね、少し重い布団に潜って

夜、思い浮かべる光景は海沿いを走る列車だったり、夏に溶かされていくアイスバーだったり。

どんなくだらないことだって、そこにあなたがいてくれたらそれはもう世界一の何かになってしまうから。

今この瞬間は一人で良かったの

離れていても募るものがあるって気付けた。

おはよう

空を眺めていた 青がどこまでも
あなたのところまで 続いているのでしょうか

夢に微睡んでは 首を傾けて
イヤホンから漏れる その声が何よりも

言葉が薬になって 痛みは和らいで
こんなことばかりだ 何か返せるかな

今日は幸せな日だった そう思えるのは
ここから先はずっと秘密よ いつか話すね

雲を眺めていた 夏を走っていた
何もない僕の街を 思い出して笑った

ヒルの行列に向日葵 河川敷のヤギ
本当に変な街で 何もないしか無いけれど

言葉が積み重なって 枕にしてしまったら
本当に痛くなってね バカみたいね

今日は幸せな日でしたか そんな事考えて
ここから先はずっと内緒よ いつか、いつか

ずっと前から 想っていた
ずっと前かな? 分かんないや

今日は幸せな日だった そう思えるのは
ここから先はまだ言えないの いつか聞いてね

火花

思いの丈は きっと空まで届きそう
なんてありきたりな例え話よ 笑ってね

向こう岸は どんな景色があるのか
知りたくなったから、ねぇ 待っててね

言葉を尽くしても きっと伝えられないだろうから
雨に隠すことも もう出来なくなったみたい

燦々と降り積もる気持ちは
紛れもなくあなたからのもの
例えこれが平行線を辿ろうとも
幸せよ 本当よ

想いの丈は きっと心だけ終わりそう
なんて特別な事なんだろう 可笑しいね

この夢が いつか覚めてしまっても
それでも笑っていられるよ、ねぇ 笑ってて

自分を捧げても きっと消せないものだろうから
始まりはいつだったか もう思い出せないくらいよ

花に嵐を描いたこの感情は
紛れもなくあなたへのもの
例えこれが行き先を無くしても
幸せよ 本当よ

明日が来なくなったら きっと悲しいけれど
多分忘れないと思うの 何も知らないのにね

燦々と降り積もる気持ちは
紛れもなくあなたからのもの
その幸せを願ってやまないくらい
幸せよ 本当よ
幸せよ 本当よ

ぐるぐる

どこまでも巡る想いを 運命の端に認めて
あなたが気付かないように そっと

いつまでも募る感情を 夢の中一粒だけ落として
毎晩健やかに眠れる様 もしも

隠せない気持ちが溢れたら
言葉にして伝えていいかな

確かめ合うように 手を繋いで
目に見える証拠なんて無いけど 愛してるよ
言葉じゃ足りなくなって 重ねた日々の事
思い出しては 赤くなる耳たぶ

どこまでも行けると思うの 運命の鍵にキスをして
二人だけの秘密になるように ずっと

8

風の強い夜を 泳ぐ雲みたいね
僕らは長いようで短い時間を 泳いでいるの

100年じゃ足りないかもしれないね ねぇ
朝は寝坊したっていいよ 夜が少し長くなるだけさ

シトラスの煙が揺れて 揺れて
君の輪郭に触れて 触れて
全てここにある 全てここにある
大切なものは 全て「あなた」で留まる

朝焼け

細い糸を 千切れない様に結び繋いできたから
綺麗じゃないけれど 受け取ってくれるかな

脆い心を 小さな両手で抱えて歩いてきたから
持ち物は少ないけれど 聞いてくれるかな

一日の始まりから 一日の終わりまで
話しだしたらそれこそ 一日が終わりそうだけれど

ねぇ、知ってる? あなたが思うよりも
あなたが生み出したものに 少しずつ救われたこと
知らないままでもいいから
あなたは あなたでいてね

きっと保って来たんだろう 崩れそうになっても
それは絶対に間違いじゃないからね 誰がなんと言おうと

ねぇ、知ってる? あなたが思うよりも
あなたに恋をしていることに 少しずつ気付いたこと
知らないままでもいいから
あなたは あなたでいてね。